10月に入り、食料品などの値上げラッシュが続いていますね。これまで全額公費負担だった新型コロナ感染症の治療についても、一部自己負担となり、いろいろなものの値上がりを実感します!漢方薬も同じく値上げラッシュが続いてます。
漢方が常備薬に 価格は1割高
日本経済新聞を見てみると「漢方が常備薬に 価格は1割高」という記事が少し前にありました。
「新型コロナウイルス禍を経て社会変容のなかで、漢方薬は、いまや家庭の常備薬として定着しつつあるものの、価格は少しずつ高くなっている」という記事でした。家庭の常備薬として、多くの方に漢方薬の需要はあるけど、価格が高くなったり、生産が追い付かなかったり、生活に負担がかかっていますね。
高齢化と日本の国民医療費
昔、娘の受験勉強につきあっていたころ「2025問題について」論文を書いてみよう。ってあり、2025年には超高齢化社会になるんだなあ~と漠然と思っていましたが、ふと気が付くと、2023年もあと2か月。ということは、2025問題は、現実味を帯びてきたな💦と。時の流れの速さを実感しています。
日本の国民医療費は、コロナ禍・高齢化の影響で、毎年1兆円を超える規模で着実に増え続けているそうです。我が家の国民健康保険料も、毎年びっくりする金額が請求されます。今年も病院に1回も行ってないですが、国民健康保険料は「国民皆保険」=「税金」なので、支払い義務があります。
健康投資についての考え方は人それぞれ
健康に対する考え方は、本当に人それぞれです。薬局の店頭で相談を受けていると、3つのグループに分かれるのかな?と感じています。
①健康投資に積極的だが努力はしたくない・・・「健康はお金では買えない」から、未病のうちに体調の不調を改善し、できるだけ病気を防ぎたい。そのために、運動・栄養・休息は必要だとわかっているが、あんまり努力もしたくないので、積極的に漢方薬・サプリメントを取り入れるタイプ。
②健康投資に積極的だが薬に頼りたくない・・・よっぽど体調が悪いときは、漢方薬に頼るけど、日々は運動・食事・休息で体調管理をしたい!というタイプ。
③健康投資なんて思ったこともない・・・体調不良になったが、たちまち病院に行く時間がないので、その場しのぎになにか漢方薬をのみたい。
人それぞれ、考え方も生活スタイルも違うので、どのタイプが良いとか悪いとかではなく、薬局としては、それぞれの方が望む方向をサポートするのが責務だと考えます。
しかし、高齢化がどんどん進み、このままでは近い将来、日本の健康と長寿を支えてきた「国民皆保険」によって「国民医療費」がパンクしかねない勢いです。そうなる前に、できれば②の考えの人が一人でも増えればよいな!と思い、ご来店された方に合わせた生活のアドバイスをしています。もし、一人でお悩みの場合は、ご相談くださいね!!
波動セラピーで体調管理
「肌荒れが治らない」という方が、波動セラピーを受けに来られました。
運動・お肌のお手入れ・食事など、健康に対する知識もあり、実践もされている方です。波動セラピーで腸を見てみると、食品の中で、「チョコレート・牛乳・ぶどう」が苦手な食品に出てきました。チョコレート・ぶどうは、ポリフェノールが多いので、積極的に毎日食べているということでした。
また、体全体の筋肉から見ると、他の臓器との関わりのなかで、神経の疲れに偏っていました。生活スタイルを見てみると、就寝時刻がかなり遅いようです。
結果
①チョコレート・ぶどうを、半量に減らしてもらう
②12時までにお布団に入るようにする
③漢方薬の処方はなし
お薬を売らない薬局
今回は、まずは生活と食事で改善していく、ということで、漢方薬はお渡ししませんでした。
「お薬を売らない薬局」=「薬に頼らなくても、病気にならない体づくりができる」これが一番の理想ですよね!!食事や生活スタイルは、体を作る基本です。
丈夫な家を建てようと思ったら、地盤が丈夫なことが重要です。「地盤」=「体の基礎」を見ずに、出てきた症状だけを治すことばかりでは、次から次への病気が出てくる日がやがて訪れます。まずは、体の基礎を見直していきましょう!!
安部 司先生の「なにを食べたらいいの?」はとても単純明快に食事の内容を見直す方法が書かれています。薬局でも貸出していますので、読んでみたいな~という方は、お声かけくださいね!
日本全体の人が、このように考えていけば、遠い将来の国民医療費を少しでも抑えることができるのかな~と期待しています!それを念じて、毎月「健康セミナー」を開催してます、前回で116回目でした。(第94回からはYouTubeにアップしています)予約不要で無料参加できますので、どんどんご参加くださいね!!(第117回健康セミナーは、2023年11月25日(土)「今すぐやめたい認知症になる悪い習慣」についてお話します)
補足;
せっかく国民皆保険制度があるので、この際、ご自身が入っている保険の見直しをして、不要なものは解約または更新しない!ってことで、わが身は自分で守っていきましょうね~