春の病に合う漢方薬

健康情報

春は陽気が増えてくる
 春は植物が芽をだし、虫も動き出しますね!
冬眠から目覚めるように、人の体も活動的になってきます。
陽気(体を動かすエネルギー)が上にあがりやすくなるのです。

上に陽気があがってくると出てくる症状は?
 上に陽気が上がってくることで、一番多く出る症状が、
鼻水・くしゃみ・鼻づまり・目のかゆみ・イライラ・不眠です。
春は、進学・就職・異動などの、人生の転機も合わさるので、自律神経も大忙しで、バランスを崩しやすくなります。

おススメの漢方薬は?
①鼻水・くしゃみでお困りの場合で、鼻水が垂れるようなタイプの方は、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)です。首から上を温めることで気を巡らせ、余分な水分をしっかりと代謝させることで、鼻から溢れ出ていた水分を、さばくことができます。
一般的な抗ヒスタミン剤と違い、眠くなる成分が入っていないので、車の運転への支障もなく、勉強中の眠けも関係ないので、助かりますね。

②鼻づまりでお困りの場合、葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)が、おススメです。葛根湯に川芎(せんきゅう)と辛夷(しんい)が加わった漢方薬で、鼻にたまった余分な水分で鼻粘膜がむくんでしまったときに、大活躍してくれます。慢性的な鼻炎や、副鼻腔炎にも使います。
鼻にプッシュするタイプの点鼻薬と違い、鼻粘膜が薄くならないのもうれしいことです。
もちろん、眠くなる成分が入っていません。

③くしゃみ・目のかゆみでお困りの方は、小青竜湯麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)
合わせて服用してみてください。おなかの冷えをとることで、氣がいっきに上がってくるのを予防してくれます。

まとめ
 春は、陽気がのぼってくるため、自律神経が乱れやすいです。
生活リズムを整え、ストレスもうまく発散させて、ため込まないようにしましょうね!
先日、近くの温泉「美福」さんに行ってきましたよ。
大きなお風呂でリラックスするのも、「ととのう」の1つですね(^^♪

                           美泉堂薬局 西谷加奈子

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