今年は、いろいろな感染症が季節外れに流行っています。「ただの風邪でしょ~」と甘く見ていると、風邪という感染症をきっかけに、自己免疫疾患になってしまうこともあるので、日ごろの養生とともに、早めに治すということが大切です。
RSウィルス
R(レスピラトリ)・S(シンシチアル)・ウイルスに感染して発症する呼吸器に感染症です。発熱や鼻水が主な症状で、咳をともなう方もいます。通常は、冬季から春季にかけて感染が増加する傾向があります。子どもが主にかかりますが、子どもから大人に移ることもあります。
これは、漢方薬の麻黄附子細辛湯がとてもよく効きます!!小分けもしてます。1日分(3回分)で270円です。
ヘルパンギーナ
コクサッキーA群ウイルスやエンテロウイルスに接触(咳やくしゃみ)して感染する感染症です。子どもに多い感染症で、発熱のほかに、口の中に発疹ができ、食べるのがつらいです。夏に流行ることが多く、いわゆる夏風邪は主にヘルパンギーナです。最近、このウィルスは、波動セラピーでもよく検出されます!漢方薬では、銀翹散と板藍根の組み合わせがよく効きます!
インフルエンザ
インフルエンザウイルスに接触(咳やくしゃみ)して感染します。突然の発熱:39℃以上の高熱が急に現れるのが、インフルエンザAの場合が多く、37~38℃くらいの発熱が続くのがインフルエンザBの場合が多いです。通常は、冬季から春季にかけて感染が増加する傾向がありますが、今年は、今の夏場にも感染者がいるのが不思議なところです。漢方薬は、麻黄附子細辛湯とLEMの組み合わせがよく効きます。
なぜ夏風邪から自己免疫疾患になるのか?
夏風邪の原因ウィルスが直接橋本病を引き起こすわけではありませんが、夏風邪の時に免疫系が異常な反応を起こすことがあり、橋本病が発症するリスクが高まるのです。
風邪の原因となる細菌やウィルスが体内に入ってきます。免疫力の高い人は、増殖する前に、体内の白血球が細菌やウィルスをやっつけるので、発症せずに回復することもあります。ところが、細菌やウィルスの増殖を許してしまえば、発症して熱や鼻水など症状が出てきます。やがて時間の経過ととのもに、増殖した細菌やウィルスをやっつけ終わったら、症状もなくなり、体調も回復してきます。これが、一般的な風邪に感染してから治るまでの経過です。
ところが、細菌やウィルスをやっつける白血球が暴走していまい、自分の臓器などをやっつけていまうことがあるのです。これが自己免疫疾患です。橋本病・リウマチ・シェーグレン症候群・紫斑病・クローン病・白斑などを引き起こすきっかけになるのです。
夏風邪からの橋本病
たとえば夏風邪をひいたとき、たまたま無理が続き、ウィルスの増殖を許してしまい、免疫が暴走し、白血球が自分の甲状腺を攻撃して傷つけてしまうことがあります。なかなか風邪が治らない、、、ということで調べたら急性甲状腺炎からの橋本病だったという場合があります。首の腫れ・首の痛み・発熱・飲み込み障害などが、初期の症状です。
予防するには
1,疲れを感じたら、食事を控えめにして、早めに寝て、体力を回復させましょう。
2,日ごろから、バランスのよい食生活や適度な運動で、免疫力を落とさないようにしましょう。
3,ストレスをため込まないようにしましょう。
まとめ
今年は、季節外れの感染症が流行しています。3年間のコロナ禍で人との接触機会が減ったことで、私たちの防衛能力も低下したのも原因の一つです。たかが、風邪。されど風邪です。日ごろからの体調管理で自己免疫疾患にまで発展させないように、自己管理していきましょう!!