16時間断食でダイエットのやり方

健康情報

 体の整え方の1つに、ファスティングがあります。中でも取り組みやすい16時間断食(ファスティング)が人気です。今回は、16時間断食のやり方や効果についてお話します。

16時間断食(ファスティング)とは?
 一日24時間のうち16時間は食事をとらないという、ファスティング方法です。16時間のなかに睡眠時間が入っていても大丈夫です。残りの8時間の間は食事をしてもよい時間ということです。16時間食事が体に入ってこないことで、生命維持に足りない栄養素を、自分の細胞を分解することによって作り出す機能をもっています。つまり、栄養源のリサイクルや細胞内で過剰なもの、有害なものを分解する機能です。これを「オートファジー」といいます。

ファスティングの効果
 ①疲労回復
 食事をすると、それを消化して吸収するという仕事が胃腸に課せられます。ところが、ファスティングすると、胃腸などの内臓が消化・吸収活動という仕事をせず、休めることになります。消化吸収に使うはずだったエネルギーを、体の修復や疲労回復するエネルギーにまわせます。そのため、体の修復能力があがることで。体調が改善する方が多いです。これがファスティングによる1番大きな効果です。

 ②肌荒れの改善・睡眠の質の向上
 ファステイングにより体内に滞っていた不要なものを排出する働きが活発になり、腸内環境が整います。腸が整うことで、肌荒れの改善効果が見られます。また、睡眠に作用する「セロトニン」というホルモンの分泌にも良い影響があります。
(睡眠と腸活の関係について、詳しくは→第108回健康セミナーをご覧ください)
https://www.youtube.com/watch?v=2JI2O0fwZuo

 ③免疫力アップ・アトピー体質の改善
 腸内には多くの免疫細胞が集まっています。体の免疫の7割は腸で決まるといわれています。ファスティングによって善玉菌の働きが活発になるので、免疫力向上やアレルギー症状の緩和につながります。とくに、アトピー性皮膚炎では、ファスティングの効果がわかりやすいです。

どの16時間を空腹にするか?
 ①朝ごはんを抜く=楽なコース
 夕飯を20時に食べ終わったとしたら、16時間後の次の日の12時の昼食は可能になります。もともと朝食を食べない人の場合は、これが最も楽なコースだと思いますが、効果も少ない目です。でもファスティングをしないよりは、効果があるので、まずはここから始めてみましょう。

②夕食を抜く=効果が高いコース
 朝ご飯・昼ご飯を普通に食べます。昼ご飯を遅めにして14時に食べ終わったとして、16時間後の朝6時以降なら朝ごはんを食べても良い時間になります。これは、夕飯が食べれないので、少々ハードルが高いのですが、上記に書いたファスティングの効果もわかりやすいです。①の朝ごはんを抜くコースをしたけど、いまいち、ファスティングの効果を感じなかった方は、ぜひ、②の夕食抜くコースをおススメします。時間栄養学の観点では、朝食は身体が目覚めるために重要な存在とされています。朝食を食べることで、1日の代謝エネルギーや体温があがり、1日を活発にすごせるため、より効果を感じやすくなります。

その他のポイント(水分摂取や運動)
 食事をしない時間でも水分補給は忘れずにしてください。その時の水分として、市販のスムージー・スポーツドリンク・野菜ジュースをはじめとした糖分添加のドリンクはダメです。カフェインの多いコーヒーや緑茶は控えめにし、ハト麦茶・ほうじ茶・常温の水がおススメです。
 食事をとらない時間は、身体の維持に必要な栄養素は体内にあるものが利用されます。そのため、筋肉量などが低下しやすくなります。適度な筋トレなど運動をしましょう。老廃物の排出を助けるためにも、腸のぜんどう運動を促す運動としてスクワットなどが特におススメです。(筋トレが難しい方は、当店では、筋肉をおとさないために酵素飲料の摂取をおススメしています。必要な方はご相談ください。)

16時間断食が向いていない方
 体力に自信のない方、摂食障害をお持ちの方は、専門家のサポートが必要になりますので、安易にとりくまず一度ご相談ください。


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