今すぐやめたい認知症になる悪い習慣

健康セミナー

 11月25日に第117回の健康セミナーを開催しました。
テーマは「今すぐやめたい認知症になる悪い習慣」です。内容を簡単にこちらにまとめておきますね!

5人に1人が認知症になる
 認知症の有病率は年齢とともに高まることが知られています。現在、65歳以上の約16%です。さらに80歳代の後半であれば男性の35%、女性の44%、95歳を過ぎると男性の51%、女性の84%が認知症です(東京都健康長寿医療センター2013年資料より)。
 厚生労働省の資料によると、2025年に65歳以上で何らかの認知症にかかる方は、約5人に1人の割合になると予想されています。

加齢によるもの忘れと認知症は違う
 認知症は病気で、加齢による「もの忘れ」とは違います。約束をうっかり忘れてしまったり、人や物の名前が出てこなかったりというのは「もの忘れ」です。日常生活で困ることはあるかもしれませんが、老化現象の一部なのです。
 一方で、認知症は、その約束をしたこと自体を忘れ、本人には忘れたという自覚もありません。例えば、物をしまったことを忘れて、物を盗まれたと思い込んでしまい騒動に発展するといったようなことがあります。また、進行すると脳の働きが低下することで記憶力や判断力だけでなく、身体機能にも影響が出ます。
 しかし、初期の認知症は、もの忘れと見分けがつかないこと多いので、「長谷川式認知症テスト」をしてみると良いでしょう!

認知症の診断に使われる長谷川式認知症テストとは
 「長谷川式認知症スケール(テスト)」は、一般の高齢者の中から認知症の高齢者をスクリーニングすることを目的に用いられる簡易的な認知機能テストです。ご希望があれば、美泉堂薬局でもテストできますので、お声かけください!
 長谷川式認知症スケールは、記憶力の評価に重点が置かれた質問形式の検査です。質問は全部で9つあり、30点満点で構成されています。20点以下だった場合、認知症の可能性が高いとされています。所要時間は10分程度ですので、お気軽にどうぞ。ご自宅でこっそりテストしたい方は、
↓こちらを参考にしてみてくださいね~


認知症の種類と特徴
 ①アルツハイマー型認知症
 アミロイドβやタウタンパク質などの異物が脳の神経に沈着し、脳が萎縮することで引き起こされます。昔このとはよく覚えているのですが、新しいことを覚えることが難しくなります。アルツハイマー型認知症が進行すると、日付や自分の年齢がわからなくなったり、家事も困難になったりと日常生活に支障をきたします。アルツハイマー型認知症の根本療法はまだありませんが、進行を遅らせる薬はあります。
 ②血管性認知症
 脳梗塞や脳出血が原因となり脳細胞が破壊されることで引き起こされる認知症です。認知症の症状だけでなく、脳梗塞や脳出血の症状として見られる歩行障害・言語障害・嚥下障害を伴うこともあります。脳梗塞や脳出血を防ぐ(血管の老化を防ぐ)ことで、発症・進行の抑制が可能です。
 ③レビー小体型認知症
 脳にレビー小体というたんぱく質のかたまりができ神経障害が引き起こされる認知症です。嗅覚の低下、睡眠中に身体が激しく動くなどの異常行動、パーキンソン症状などがレビー小体型認知症の症状として挙げられます。また、存在しないものや人が見える幻視がみられることもあります。アルツハイマー型認知症と同様に、根本治療はまだ確立されていませんが、進行を遅らせる薬はあります。
 ④前頭側頭葉変性症
 事故や打撲などで、脳の前頭葉や側頭葉の神経細胞の変性により、徐々に進行する認知症です。人格変化・行動障害・言語障害といったさまざまな症状の種類があります。65歳未満の若い世代で発症することが多く、初期は、もの忘れの症状より、人格変化・行動障害・言語障害の症状がおもなため、発見が遅くなることが多いです。

認知症の一歩手前の軽度認知障害(MCI)とは?
 健常者と認知症に中間の段階を、軽度認知障害(MCI)といいます。認知症を予防するためには、いち早くMCIに気づくことです。MCIの段階から認知症に進行する人数割合は1年で約10%です。しかし、MCIの状態から健常状態に戻る率は40%といわれています。「おかしいな?」と思ったら先送りにせず、なるべく早めに受診しましょう。

軽度認知障害MCI)のチェック項目
①何度も同じ話をしたり、同じ質問をする。
②頻繁に置き忘れたり、探しものをしている。
③今まで慣れていた家事や作業に時間がかかる。
④趣味や人付き合い、外出することが億劫になった。

軽度認知障害(MCI)と漢方薬
 軽度認知症の時は、漢方薬が有効です。
 ①怒りっぽい・イライラしやすい人→抑肝散加陳皮半夏
 抑肝散に陳皮と半夏をプラスした抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)は、自律神経系の調節をしながら「血(けつ)」を補い、「気」「血」をめぐらせて自律神経を安定させる効果があります。
 ②物忘れがきになる人→オンジ(遠志)
 当店での商品名は「晴快散(せいかいさん)」です。晴快散の成分である、オンジは、脳の神経細胞の掃除をする効果があり、中年期以降の物忘れに効果があります。
 ③血圧が高く血流が悪い方→冠心逐お丹(かんしんちくおたん)
 血圧が高い場合、降圧剤(血圧をさげる薬)を服用している方が多いです。血圧を下げると血流の勢いが低下するので、末梢血流が悪くなることも良くあります。当然、脳血流も悪くなり、手足の冷え・頭痛などの症状がでる場合に、おススメです。

末梢血流のチェック
 ゆびにミネラルオイルを垂らして、顕微鏡で覗くと、自分の血管が透けてみえます。その血管の流れが良いか?、血管の状態がどうか?で、体内の血流状態の予測ができます。
 美泉堂薬局でも測定できますので、ぜひご来店お待ちしております。(予約してくださると助かります)

↑この血管は、とても良い状態です!色も形もvery good!

長くなったので、続きは次回にしますね~

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