肝臓は元気ですか?脂肪肝の改善方法と漢方薬

健康情報

 肝臓は体内で一番大きな臓器で、右わき腹あたりにあります。とても働き屋さんなのですが、「沈黙の臓器」ともいわれ、疲れていてもなかなか症状をださない、我慢強い臓器です。
あなたの肝臓は元気でしょうか??たまには肝臓をいたわってあげてくださいね~

3人に1人が脂肪肝
 脂肪肝という言葉を聞いたことがありますか?いわゆるフォアグラ状態で脂ののった肝臓のことです。3人に1人が脂肪肝であるというデータもあります。脂肪肝は健康診断時の超音波検査でもすぐわかります。血液検査では肝臓にある中性脂肪の割合いが30%を超えると脂肪肝と診断されます(通常は3~5%)。

脂肪肝になると冷えや疲れを感じる
 脂肪肝になると肝臓の脂が多すぎることで、肝臓内の血流が悪くなります。体内で一番大きな臓器である肝臓の働きが悪くなることで、体の体感としては、冷え・疲れなどを感じる方も多いです。ここで、脂肪肝だと気が付く方はほとんでいないのですが、もし血液検査で脂質異常(コレステロール・中性脂肪・LDLなどの数値が高くなる)だと言われると早めに気づけるきっかけになります。

脂肪肝の原因は?
 脂肪肝になるには、必ず原因があります。お酒の飲みすぎ?甘いものの食べ過ぎ?
①アルコール性脂肪肝
 働き者の肝臓の仕事の1つに、いざという飢餓に備えて、エネルギー源として脂肪を作り肝臓の中に貯める働きがあります。お酒もエネルギー源になるので、肝臓で分解・処理されて、脂肪として貯める材料になります。適量ためるのは良いことなのですが、どんどん入ってくると、どんどん貯めてしまい、やがて脂肪肝となります。
②非アルコール性脂肪肝
 あまりお酒を飲まなくても発症するタイプの脂肪肝です。お酒の飲みすぎは肝臓に悪い!と認識している人も増えているので、実は近年は、こちらの非アルコール性脂肪肝の方が増えています。原因は、甘いものや炭水化物を食べ過ぎている場合が多いので、肥満や糖尿病なども起こしていることも多いです。

脂肪肝から肝硬変・肝臓がんへ
 脂肪肝をそのまま放っておくと、肝臓の中の脂肪をためた細胞が破壊と修復を繰り返し、肝臓の表面が硬くなる線維化という現象が起こります。肝臓全体がごつごつと硬く、凸凹状となります。これが肝硬変です。肝硬変になると、肝臓に十分な血液が流れ込まなくなり、肝臓の働きがさらに悪くなるため、腹水、黄疸おうだんなどの症状が現れます。やがて肝臓がんになります。

脂肪肝のうちはまだ元に戻れる
 脂肪肝の時は、まだ肝臓内に血液が流れているので、改善可能です!!ところが肝臓の線維化が進むと肝臓内の血流が極端に悪化するため元の状態に戻ることは難しいです。肝臓の異変は早く見つけて治療を始めることが大切です。
原因がアルコール性であれば、「禁酒・節酒」が効果的です。肝臓が腫れていても、禁酒により顕著に縮小するケースがよくあります。
一方、非アルコール性では「減量」が必要です。貯めこみすぎた脂肪を消費していくということです。栄養バランスの良い食事・適度な有酸素運動・良質な睡眠など生活習慣を見直して、同時に他の生活習慣病も改善できるので一石二鳥です。

早く改善したいときの漢方薬は?
 禁酒・節酒・バランスの良い食事・適度な運動・良質な睡眠・・・
言うのは簡単ですが、実行&継続は、なかなか難しいものですよね。そんなときに、頼りになる漢方薬は、
①大柴胡湯(だいさいことう)
 体力がある方におススメ。8種類の生薬で構成されている漢方薬で、肝臓の機能をサポートして脂質代謝を高めるほか、頭痛、便秘、ストレスを改善します。

②防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
 体力が普通くらいの方におススメ。18種類の生薬で構成された漢方薬で、内臓脂肪燃焼代謝を高め、便秘やむくみを改善します。

③田七人参(でんしちにんじん)
 肝臓の血流量を増大させることで、肝細胞のリフレッシュを早めます。体内の解毒も助けることで、睡眠の改善・新陳代謝の改善のお手伝いもできます。実際に当店のお客様で、田七人参の服用をすることで、血液検査の脂質代謝の数値の改善が非常に成績がよく、かかりつけ医からびっくりされた方も数名います!上記の漢方薬と併用することで、より効果的に脂肪肝解消におススメです。


 

タイトルとURLをコピーしました