あなたの冷えを解消する方法①

健康セミナー

 第120回健康セミナーでは、「あなたの冷え性を解消する方法」についてお話しました。
冷え性といっても、いろいろなタイプがあります。自分のタイプを知ることで、より効率よく冷えを解消し、快適な日々を過ごせますように!

冷えが体にもたらす影響
 体温が1℃下がると、代謝は12%低下します。免疫は30%低下します。
ということは、同じ空間で過ごしていても、体温の低い人は、そうでない人よりも3倍も風邪を引くリスクがあり、治るまでにも時間がかかってしまう、ということです。
つまり、長い人生の中で、快適に過ごせない時間が多い、ということなので、やっぱり見過ごしていては損ですよね!まずは、自分がどの冷えのタイプか考えてみましょう!
 このページでは、特に①の熱源不足タイプについてお話します。

冷え症のタイプは3タイプ
熱源不足タイプ
 炎を燃やすための薪が不足しているので炎が小さく、その結果、体を温められないタイプ
循環不足タイプ
 薪も炎もあるので熱はあるけど、流れが悪いため全身に熱が行き届かないタイプ
おなかだけ冷えるタイプ
 お腹をさわると冷たいが、寒さを感じにくいので、冷えてることに気づいてない

タイプ別の解消方法と漢方薬
熱源不足タイプ
 このタイプの特徴は、体力がない、体が弱い、年齢が高い、胃腸が弱い人が多いです。
薪の不足を解消するには、血液・筋肉を増やす必要があります。しかし、胃腸が弱いというのがベースにあるので、単純に血液・筋肉を増やす食材を食べれば良いというわけにはいきません。
まずは、食生活の見直し・運動・睡眠・それでもダメなら漢方薬の順に取り組んでみましょう!
①食生活の見直し
 冷やす食べ物を避ける…夏が旬の食品南国で採れる食品には、もともと冷やす作用があるので、寒い季節には避けた方が良いです。きゅうり・トマト・なす・ピーマン・バナナ・パイナップルなどを、よく食べている場合には、まずは減らしてみましょう。
【体を温める食材の選び方】
・冬に旬を迎えるもの…ねぎ・生姜・にら・蓮根・牛蒡・人参
・黒や暖色系の色をしているもの…カキ・ぶり・いわし・赤身の肉・かぼちゃ・サツマイモ
・寒い地域でも育つ果物…りんご・みかん
【体を温める食べ方】
・加熱して食べる…加熱した方が消化がよく、食べ物の冷やす作用を打ち消す
・料理に辛味を利用する…唐辛子・生姜・ねぎ・にらなどの辛味成分で血行促進
・よく噛む…よく噛んで食べると食事誘発性熱産生が高まり、体が温まりやすい

②運動
 激しい運動は体力消耗して逆効果になりやすいタイプなので、ラジオ体操ヨガピラティスなどのように、ゆっくりと体幹の筋肉を鍛えていきましょう。

③睡眠
 寝不足は禁物です。グーグー眠れなくてもよいので、夜は部屋を暗くして布団のなかで横になりましょう。眠れないからと、スマホやテレビを見たり、電気をつけて読書はNG。夜間、目から入ってくる光は血液不足を招きます!

④漢方薬
 熱源不足タイプは東洋医学の考えでは、腎虚タイプになります。腎は生命力に関係する臓腑で、生きる力にも関わっています。腎のグループには、膀胱・耳・骨なども入るので、腎虚が進むと、頻尿・尿漏れ・耳が遠い・骨折などになりやすいです。
おススメの漢方薬は、腎虚を補い、胃腸を温める附子理中湯です。

追伸:ラジオ体操を自分の良い時間にするための、かわいい相棒をみつけたので、ご紹介しますね!
ブタさんの鼻を押すと、ラジオ体操が流れてくるという置物「体操ブーブー」です(単4電池2本必要です)


②の循環不足タイプの対処方法は次の記事で~

美泉堂薬局 西谷加奈子

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