春に多い症状「足のひきつり」

健康情報

春は「肝(かん)」
 春の季節は、足がつりやすい方も多いとおもいます。
春は五臓六腑のなかでも「肝」に負担がかかりやすい季節です。
↓こちらの犬は、我が家の愛犬「とわ」です。
「春眠暁を覚えず」で窓際で日向ぼっこしながら、お昼寝中です。
保護犬なので、年齢不詳ですが、けっこう老犬です(長生きしてほしい!!)

肝は筋(きん)を主(つかさど)る
 体を動かす筋肉・筋膜・筋は、実は肝と深くかかわりがあります。
肝臓は、血液を作る作業の1つを調節しているので、肝臓が弱ってくると、血液を作る量が少なくなり、筋肉に送られる血液量も減ってきます。
送られる血液量が減るということは、酸素も栄養素も不足ぎみになります。
そこへ、水分不足・冷え・ストレスなどが加わると、血管がキュッとちぢこまるので、さらに筋肉への血液量はさらに減ってきて、筋肉がつってしまうのです。
原因は「肝」の弱りということで、肝は筋(きん)を主(つかさど)るといわれてます。

体のどこがつる?
 「ふくらはぎがつる」「首がつる」「目の下のピクピク」「背中がつる」いろいろな箇所のひきつりがありますが、原因はどれも同じ。「肝」の弱り。
そういう時に、自分の体を振り返って見ると、脱水・冷え・ストレス・寝不足・飲みすぎ・食べすぎ など、肝臓にダメージを与えるような、出来事はありませんでしたか?
体のひきつりは、肝臓からのメッセージだと、受け止めてあげてくださいね。
自分の体は自分でケアしていきましょう。

波動セラピーでみると
 美泉堂薬局では波動セラピー(ニュースキャン)という機械を置いてます。
小さな音(波動)を使って、自分の体の状態をチェックする機械ですが、
先日、初めてご来店されたお客様は、足の血流が1か所だけ、黒いマークがとれないのです。
そのマークが1本の血管に沿って、何回もセラピーしても、黒いままなのです。
いろいろお話する中で、足がよくつると言われました。まさに、「血流量低下による、足のつり」ですね。簡単なストレッチ方法と、温めて血流改善する漢方薬をお伝えしました。

寝ているときに「足がつる」
 これも、つらいですよね。だいたい明け方に近い時間につる場合が多いです。そして、何日か連続する、という場合も少なくありません。
寝ている間に、水分が不足し(脱水)、寝返りが少ない(筋肉の伸縮が減る)・冷え がぞろった方に、肝の弱りがプラスされたときに、足がつります。
つった足の筋肉は、ダメージを受けているので、翌日もつる!という悪循環が発生します。この悪循環を断ち切るには、こまめな水分補給・冷えない工夫がかかせません。

生活の改善
 トイレが面倒だからと水分補給を我慢している方、寝る前には、コップ1杯の水分をとるようにしましょう。
シャワーだけで済ませている方、ゆっくり湯舟につかりましょう。湯舟のなかで、ひきつる場所を、やさしくマッサージするとさらにGOOD!

それでもダメなら漢方薬に頼ろう
 いろいろ改善してみたけど、なかなか改善しないよーとお困りの方におススメの漢方薬は
松寿仙(しょうじゅせん)
 血液の不足(貧血も含めて)や、血管の老化などがある場合、生活改善だけでは、時間がかかってしまいます。松寿仙(しょうじゅせん)は、松のエキスが、赤血球を元気にしてくれるので、赤血球が運べる酸素の量が増えます。血流がよくなることで、冷えも改善できます。


芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう) 
 けいれんした筋肉をゆるめて痛みを早くとってくれます。漢方痛み止め的な存在です。
スポーツしたときに足がつった、という場合にも、すぐに飲むとよいですよ。
毎日つるという方は、しばらく常用しながら、生活改善もしていきまよくなります。

こちらの記事も参考に
1つ前の記事で、「春の病に合う漢方薬」ついて
2つ前の記事では、「春の健康管理」について
書いてますので、そちらも合わせて読まれるとより春の不調改善のヒントが見つかりやすくなりますよ!

                           美泉堂薬局 西谷加奈子

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