手足の冷えで困ってませんか?

健康情報

手足が冷えて、つらい!という方は冬場は多いですね。
原因と改善方法について、お話します

手足が冷える原因
 血圧が低い・動脈硬化で血液がめぐりにくい・降圧剤(血圧をさげる薬)を服用している・筋肉が少ない・貧血気味・濡れたまま放置している など原因はたくさんあります。
「濡れたまま放置してる」というすぐに改善できる原因は、治せばよいのですが、問題は、自分では改善できない冷えですね。

まずは原因別に生活を見直してみましょう
①同じ姿勢で長時間すごしていませんか?
 体の血流は、心臓のポンプにより、巡っていますが、「行き(動脈)は、よいよい」「帰り(静脈)は怖い」です。
同じ姿勢で長時間すごすということは、ふくらはぎや、太もも、二の腕などの筋肉を使わない時間が長引きます。すると、血液は、心臓のポンプ力だけを頼りにしないといけないため、血圧が低めのかたは、圧力不足で「帰り(静脈)の血液」が戻り切れません。戻り切れなかった血液が、長時間滞ることで、冷えてきます。
→事務仕事で座ってる時間が長い
 座ったままの姿勢で、かかとは床につけたまま、つま先を上に、あげてみてください!ふくらはぎが、キュッと固くなりますね!!これで十分です。ジーっと座ってるだけでなく、つま先を時々あげる。これだけなら、できそうですね!!
→同じ場所で立っている時間が長い
 立ったまま、かかと上げをしてみてください。ふくらはぎが、キューと固くなりますね。これを時々やってください!
ふくらはぎは、第2の心臓
 ふくらはぎは、体の中でも、比較的大きな筋肉の1つです。ふくらはぎを、定期的にうごかすことで、帰りの血液(静脈)の流れをサポートしてあげましょう(^^♪筋量アップできると、さらにGOOD!

②動脈硬化がすすんでいる方
 動脈硬化とは、血管が厚く硬くなり血液の通り道が狭くなることです。しかし、動脈硬化がすすんでいるかどうか、自分ではわからないですよね。
昔より血圧があがってきた、という方は動脈硬化がすすんでいる可能性がありますが、実は、血液検査からもうかがうことができますよ。
「動脈硬化指数」は、総コレステロールとHDLコレステロールの数値から算出できます。
「動脈硬化指数」=(総コレステロールの数値 – HDLの数値)÷ HDLの数値
 これが、3を超すと要注意、5を超すと危険、となります。
庭にゴムホースで水を撒くとき、新しいホースの場合は、ホースの先をすこし潰すと、遠くまで水が飛んでいきますが、古いホースの場合、つぶれないので、水圧をあげて(水道の蛇口をたくさんひねる)やらないと、水を遠くまで水を飛ばせません。
 血管も同じで、動脈硬化が進むと、血圧をあげないと、血液を体の隅々まで届けることができなのです。
 動脈硬化の進行度合い
 動脈硬化の進行度合いは、ある程度、波動セラピーで予測可能です。
コレステロールが高くて、血液がドロドロして、血流が悪い方も、波動セラピーでは、5,6のマークがたくさん出ますが、セラピーすると2,3に回復にします。ところが、動脈硬化が進行している方の場合、セラピーしても、5,6のまま変わりません。
→動脈硬化の進行を食い止めよう
 まずは、こまめにストレッチをすることです!動脈には、筋肉層があるので、ストレッチをすることで血管も少しずつほぐれてきます。ラジオ体操、ヨガなどがベストですが、自分のできる範囲で大丈夫です。お風呂上り、寝る前、朝起きた時など、ストレッチをする時間を決めておくと継続しやすいです。

③貧血気味の方
 貧血気味の方は、血液量が少ないので、川をなが=る水量が少ないのと同じで、血液が滞りやすい状態です。貧血と診断されなくても、血球の数値がどれもこれも下限値ギリギリの方は、血液ができる仕事量が少ないので、どうしても滞りやすくなります。
しっかりと血液を補充=補血することで、巡りを改善していきましょう!

血液の仕事量をチェックする方法
ヘモグロビン(血色素)
 赤血球には多くの指標があります。赤血球の数よりも、赤血球内にある酸素を運ぶヘモグロビン(血色素)の量が重要で、赤血球がどれだけの酸素を運べるかという能力(仕事できる能力)になります。男性13.0g/dL以下・女性12.0g/dL以下は貧血
・ヘマトクリット(赤血球容積比)
 血液中の赤血球の容積の比率のこと。血液中に赤血球がどれくらいの割合で存在しているか。酸素を運べる仕事人がどれくらい居るかというイメージ。ヘマトクリットは赤血球の数と1個の赤血球の容積で変化します。低い場合は、貧血、白血病などが疑われますが、高い場合は、多血症、脱水の場合があります。基準値40%
MCV(赤血球1個当たりの平均的な大きさ)
 赤血球1個あたりの平均的な大きさを表し、「どの種類の貧血か」を調べる指標の一つ。MCV=「ヘマトクリット値(%)÷赤血球数(106/mm3)×10」基準値は、80~98fl
・MCHC(赤血球1個当たりの平均ヘモグロビン濃度)
 赤血球1個あたりの容積に対するヘモグロビン(血色素)の量の比率を%で表したもので、鉄分が不足すると、これが低くなります。基準値は30~36%
・MCH(赤血球1個当たりの平均ヘモグロビン量)
 血中に含まれる赤血球1個あたりのヘモグロビンの量で、高くなる原因には、ビタミンB12や葉酸の不足。低くなる原因には、鉄分不足があります。基準値は:28~34pg

まとめ
 いろんな検査数値があり、難しいですが、どの項目も、基準値内だけど、ギリギリ下のレベルという方は、手足が冷えたり生理の量が少ない頭痛がする貧血のような症状を自覚されます。治療するレベルではないけど、改善しておくと、未病の予防や将来の妊活につながりますので、症状が気になる場合には、漢方薬を服用するのも良いですね!
次回は、補血の漢方薬についてお話します

                  美泉堂薬局 西谷加奈子






タイトルとURLをコピーしました