第120回健康セミナーでは、「あなたの冷え性を解消する方法」についてお話しました。
冷え性といっても、いろいろなタイプがあります。
タイプ①熱源不足については、こちらをご覧ください。(https://bisendo-blog.com/sensitivity-to-cold1/)
タイプ②循環不足については、こちらをご覧ください。(https://bisendo-blog.com/sensitivity-to-cold2/)
冷え症のタイプは3タイプ
①熱源不足タイプ
炎を燃やすための薪が不足しているので炎が小さく、その結果、体を温められないタイプ
②循環不足タイプ
薪も炎もあるので熱はあるけど、流れが悪いため全身に熱が行き届かないタイプ
③おなかだけ冷えるタイプ
お腹をさわると冷たいが、寒さを感じにくいので、冷えてることに気づいてない
このページでは、③のおなかだけ冷えるタイプについてお話します。
タイプ別の解消方法と漢方薬
・おなかだけ冷えるタイプ
このタイプは、下痢体質の人、クーラーが苦手、鼻水がよく出る人に多い傾向にあります。
お腹を触ると冷たいが、手足はあたたかので、本人も自分が冷えていることに気づいていないこともあります。クーラーの中にいると、お腹が冷えるので、腹巻をしたり、クッションを抱いていると気持ちよさを感じます。
原因は、体を冷やすものを食べ過ぎた結果、消化吸収する機能が低下して熱産生がうまくいかず冷えているのです。食生活の見直しと、お腹周りの筋トレが必要です。
①食生活の見直し
体を冷やすものを食べ過ぎない・・・ビール・冷たいジュース・冷たいアイスクリームなど、お腹にいっきに冷たいものを入れないようにしましょう。お腹がチャプンと音をたててませんか?常温以上のものを、ゆっくりと飲みましょう。どうしても冷たいものが欲しいときも、最初のコップ1杯までに!
②お腹周りの運動
腹筋・背筋・ウエストひねり、などお腹周りを中心に運動しましょう!このタイプの冷え性さんは、お腹がぽっちゃりと出たメタボ体型の人も多いです。お腹を引き締めて、若々しい体型をめざしましょう。
③漢方薬
おなかだけ冷えるタイプは、東洋医学の考えでは、脾虚タイプになります。脾とは胃腸など消化吸収にかかわる場所。体を冷やすものを食べ過ぎた結果、体の水をうまく処理できない状態になっています。本来は、尿から出る水がうまく出せないので、仕方なく、便からだすので下痢・鼻から出すので鼻水・皮膚から出すので汗かき(汗が冷えて気持ち悪い)になっています。
おススメの漢方薬は
冷えはほとんどなく、食後の胃もたれがメインの場合→六君子湯
冷えも感じてるし下痢もある→真武湯
以上3回に分けて、タイプ別の冷えについて、解説しました。
全体のお話をYouTubeにもアップしていますので、こちらもご覧ください!