■「老化は止められる?」——その答えは「YES!」
私たちの身体は年を重ねるにつれて老化していきます。しかし、その進み方は「食事」で変えることができるのです。
■健康寿命と平均寿命の差を知っていますか?
- 健康寿命(2022年):男性72.57歳/女性75.45歳
- 平均寿命(2022年):男性81.05歳/女性87.09歳
つまり、男性は約8年、女性は約11年も「日常生活に制限がある状態」で生きる可能性があるのです。
■老化の3大原因とは?
老化を進める3つの大きな要因は…
① 酸化(さび)
- 活性酸素が細胞を傷つける
- 例:リンゴが茶色く変色するのと同じ現象が体内でも起きている
② 糖化(こげ)
- 糖とたんぱく質が結びついてAGEs(老化物質)を生成
- 肌のシワ・血管の硬化・認知症・骨折の原因にも
③ 慢性炎症(火事)
- 添加物や加工食品の過剰・感染症・ケガなどが引き金に
■「糖化」が最も厄介な理由
老化の3大原因の中でも、糖化が一番厄介です。
糖化は、食事に含まれる糖が体内のたんぱく質とくっついて「AGEs(終末糖化産物)」を作り出す現象のこと。
これがシワ、たるみ、動脈硬化、骨粗しょう症、認知症など、あらゆる老化現象を引き起こします。
■糖化を防ぐ5つの食事術
① ベジファーストで血糖値の急上昇を防ぐ
- 最初の5分間で野菜・味噌汁など食物繊維を含む食品を
- NG例:いきなり白ごはんやパンを食べる
② 調理法に注意!焦げすぎはAGEsを増やす
- 「焼く・揚げる」よりも「蒸す・煮る・生」を優先
- 焦げた部分は避ける!
③ 低GI食品を選ぶ
- 血糖値の急上昇を抑えるには、白米→玄米、パン→全粒粉パンなど、未精製のものを選ぶと良いです。
- オススメ:雑穀米、さつまいも
④ 発酵食品で腸内環境を整える
- 発酵食品には「抗糖化作用」のある短鎖脂肪酸を増やす効果も
- オススメ:納豆、味噌汁、キムチ、ぬか漬け
⑤ 甘い飲み物をやめて、賢く水分補給
- 清涼飲料水やカフェラテは「飲む糖分」の代表。特に、ブドウ糖果糖液糖など自然でない状態の糖分は血糖値の上昇が早く危険。アスパルテームなどのカロリーゼロの糖分もNG。
- オススメ:水、麦茶、無糖コーヒー、炭酸水
■糖質制限の落とし穴にも注意!
糖化や血糖値を気にしずぎるあまり、極端な糖質制限をする方がいますが、やり過ぎは良くないです。
- エネルギー不足・集中力低下・うつ病になりやすい
- 腸内環境の悪化
- 筋肉の減少
- ストレスが溜まりやすくなる
バランスよく、賢く糖と付き合うことが大切です。
■老化を防ぐ「5つの食の習慣」
- 加工度の低い食材を選ぶ:野菜・果物・雑穀・魚・肉など自然に近い食品を
- ビタミン・ミネラル・発酵食品を意識:味噌・漬物・ナッツ・きのこ類など
- 油の質にこだわる:オメガ3を増やし、トランス脂肪酸はゼロに
- たんぱく質は魚や植物性中心に:豆製品を積極的に
- たまには一食抜くのも◎:「内臓の休息」にもなる
■おわりに
老化は自然現象ですが、「加速させるか」「緩やかにするか」はあなた次第です。
日々の食事を少し変えるだけで、10年後のあなたが変わります。
食事の改善が難しい場合には、糖化を起こしにくくする漢方薬やサプリメントもあります。
1人で悩まず、ご相談ください。お待ちしています!