老化や病気の原因はこれだった!?(さび編)

健康セミナー

第115回目の健康セミナーを開催しました。今回のテーマは「老化や病気の原因はこれだった!?」です。「同じ年齢でも若々しい人もいれば、老けて見える人もいます。人によって老化の度合いが違うのはなぜでしょうか? 日ごろから、早食い・大食いの方や、糖尿病予備軍の方は、ぜひ読んでいただきたいです。このページでは、特に「さび」について解説します。

老化や病気の原因は「さび」と「焦げ」
 老化や病気の原因はズバリ、「さび」と「焦げ」です。
「さび」は、古くなった釘がさびたり、皮をむいたりんごが黒っぽくなったり、日常生活のなかでも、さびを目にすることはよくあります。
「焦げ」は、肉を焼いたり、ケーキを焼いたり、調理過程でよく目にします。これが、体内でもおきているのです。では、体内でおきている「さび」と「焦げ」のメカニズムについて解説していきます。

取り込んだ酸素の一部が活性酸素になる
 私たちは、呼吸によって酸素を体内に取り入れています。その酸素を使って食事で摂った栄養素を燃やし、エネルギーを作り出しています。呼吸で取り入れた酸素の約2%分は強い酸化作用を持つ活性酸素に変わり、強い攻撃力で体内に侵入したウイルスや細菌を退治してくれます。ところが必要以上に活性酸素が増えてしまうと、健康な細胞まで攻撃してしまうため、老化の引き金になります。

活性酸素による攻撃とは?
 私たちの体は37兆個の細胞からできています。多すぎる活性酸素は、この細胞の膜に傷を付けていきます。傷ついた細胞膜では、栄養と老廃物の出し入れをスムーズにできなくなります。すると、細胞の真ん中にあるの遺伝子が傷つき、細胞が変異(ガン化)したり、死滅したりします。
 血管をつくる細胞が傷つくと、血管が硬くなり(動脈硬化)血管の老化がすすみます。前に比べ何となく肌のツヤがなくなった。ちょっと走ると息が切れる。そんな小さな変化はありませんか?細胞の酸化が進んで体内がサビつき始めた兆候です。

必要以上に活性酸素を作る人はこんな人
 呼吸はみな同じようにしているのに、活性酸素の発生量が多い人がいます。それは、紫外線、大気汚染、化学物質、電磁波、農薬などの環境因子の影響を多く受けている人。
また、たばこ・多量のアルコール・ストレス・睡眠不足など偏った生活習慣のある人です。
 当てはまる要素を少しずつ減らしていくことで、「さび」を減らすことはできるということです。

活性酸素を減らす抗酸化作用をもつ食品
 抗酸化作用は、ビタミンC・Eの抗酸化ビタミンと、βカロテンやトマトのリコピンなどのカロテノイド、植物に含まれる色素や苦味成分であるポリフェノールです。
【ビタミンC】
緑黄色野菜(パプリカ・パセリ・ブロッコリー・青菜類など)、フルーツ(キウイフルーツ・いちご・かんきつ類など)
【ビタミンE】
植物油(グレープシード油・オリーブ油・アマニ油など)、種実類(ごま・アーモンド・ピーナッツなど)
【カロテノイド】
緑黄色野菜やフルーツの黄色、オレンジ、赤色の色素成分。人参、パプリカ、トマト、ホウレンソウ、ミカンなど
【ポリフェノール類】
プルーン・りんご・赤ワイン・コーヒー・緑茶・紅茶など
フルーツの場合、無農薬のものがあれば皮ごと食べるのがオススメ。コーヒーやお茶は、ペットボトルで販売しているものより、淹れたてのほうがポリフェノールを多く含んでいます。


次回は「焦げ」について解説します。

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