毎月開催している健康セミナー。第131回は更年期についてお話ししました。
更年期の心と体の変化をタイプ別に整理し、自分自身を知るヒントをお伝えします。
セミナーの全容は、YouTubeにアップしていますので、そちらもご覧ください。
1. 更年期症状で悩む人の割合
- 女性は3人に1人
- 男性は10人に1人
女性の方が多いので、男性にも更年期症状が出ることを知らない人が多く、更年期障害になったときにも、理解を得られにくく、長引く傾向にあります。
更年期の主な症状
女性に多い症状
- ほてり・発汗(ホットフラッシュ)
- 骨密度の低下(骨粗しょう症)
- 気分の不調(イライラ・落ち込み)
- 代謝の変化(むくみ・太りやすい)
男性に多い症状
- 筋力低下や体の疲労
- 性機能の低下(性力減退)
- 睡眠障害や集中力の低下
- イライラ感や自信喪失
2.大きく分けて3つのタイプがある
更年期の症状は大きく分けて3つのタイプがあります。3つのタイプの症状と原因と対策方法について説明します。
①心のタイプ(精神の症状が特に辛い)
主な症状:不安、うつ、イライラなど
原因:脳がエラーをおこしていることで、情報収集をうまく処理できていないことで、体にうまく指示が出さない状態になっている。
対策例:
- リラクゼーション法(ヨガや瞑想)
- テレビやスマホなど入ってくる情報量を減らす
- 漢方薬の例:抑肝散加陳皮半夏、香蘇散
②体のタイプ(身体の症状が特に辛い)
主な症状:ほてり、ホットフラッシュ、発汗、関節痛
原因:血流が悪いことで、ホルモンをうまく運べていない。
対策例:
- 軽い運動(ウォーキングやストレッチ)
- 栄養バランスの取れた食事(加工食品を減らすことを意識する)
- 漢方薬の例:加味逍遙散・桂枝茯苓丸
③混合タイプ(心身両方の症状)
主な症状:心身両方に不調が出る
原因:腸の乱れと血流の悪さがあり、脳に十分な栄養が届かない状態
対策例:
- バランスの良い食事をする(断食をすると回復が早まる)
- 天気の良い日は、散歩などで太陽のエネルギーを吸収するとともに、体も動かして血液を巡らせる
- 漢方薬の例:冠心ちくお丹+加味帰脾湯
3. 更年期を健やかに乗り切るヒント
1.生活習慣の見直し
- 運動:筋トレやストレッチ
- 食事:バランスの良い食事
- ストレス管理:趣味などストレス発散方法をいくつか持っておく
2.医療サポートを活用する
- 血液検査でホルモン値を測定し、専門医と相談する。
- 漢方薬もうまく取り入れる
- 酵素飲料もおすすめ
3.心理的なサポートを大切に
- 家族や友人など気持ちを共有できる人を複数持っておく
- 必要に応じて専門医やカウンセラーに相談する。
4. あなたに合ったケアを見つけるために
更年期症状がが出やすい人に共通していることは、血流が悪い(コレステロール・糖尿・高血圧も含む)ことと、リラックスすることが苦手な人です(自律神経のコントロール)
自分の体の状態を知る手掛かりとして、波動セラピー(ニュースキャン)もおすすめです!!
今の状態を目で見て、把握することで、改善ポイントが絞られます。
更年期はただの通過点。この時期をどう乗り越えるかで、その後の人生が変わります。自分に合ったケアを見つけ、健やかで前向きな毎日を目指しましょう!