第129回の健康セミナーでは、「ウンチは体からの大切なお便り」というテーマでお話をしました。
内容をまとめてみました!セミナーを動画撮影したものは、YouTubuにアップしていますので、音声が良い方は、そちらをご覧ください!
皆さん、食生活の乱れや疲れがたまったときに、ウンチがゆるくなったり、出にくくなったりした経験はありませんか?
ウンチは、体の状態を教えてくれる大切なお便りです。毎日のウンチの形・色・量・においをチェックすることで、健康状態を把握する手がかりになります。
1. 健康な便の特徴
健康的なウンチには、次のような特徴があります。
- 硬さ:練り歯みがきのようになめらかで軟らかい
- 色:黄土色~茶色
- 形:バナナ状、またはとぐろを巻く
- 量:バナナ1~2本程度
- におい:きつくない
- 重さ:水に浮く
- 頻度:1日1~2回、または2日に1回が理想的
① 色は消化器の状態を示すサイン
- 茶色:健康な状態、胆汁の分泌と消化が正常
- 緑色:繊維の多い野菜や青汁の影響。軽度で一時的なら問題なし
- 黄色:脂肪吸収がうまくできていない可能性。膵臓や肝臓の消化液の異常や、小腸の吸収障害が考えられる
- 黒色:胃や十二指腸などの出血、または鉄剤の服用
- 赤色:直腸や大腸からの出血。痔や大腸がんの可能性も
- 灰色・乳白色:ロタウイルス感染や胆汁の異常が疑われる
② 形は食事の硬さを反映
便の状態は、1〜7段階の硬さでチェックできます。これは介護や医療のカルテへの記載時にも使われています。
- タイプ1:コロコロした固形便(便秘気味。水分・食物繊維が不足)
- タイプ2:塊状の硬い便(腸内で水分が吸収され過ぎ)
- タイプ3:亀裂があるソーセージ状の便(やや硬め。水分や食物繊維が不足)
- タイプ4:滑らかなソーセージ状の便(理想的!バランスが取れた腸内環境)
- タイプ5:やや柔らかい便(軽い下痢気味だが問題なし)
- タイプ6:どろっとした便(腸が過剰に活動。感染症や炎症の可能性)
- タイプ7:水様便(下痢。ウイルス・細菌感染、食中毒の可能性)
③ においは腸内環境を反映
- 適度なにおい:健康な状態
- 酸っぱいにおい:発酵食品の摂りすぎ、または過敏性腸症候群の可能性
- 強い腐敗臭:肉の摂りすぎでタンパク質が腸内で腐敗
- 魚のようなにおい:トリメチルアミン尿症の可能性(医師の診察を推奨)
2. ウンチの状態が悪くなる主な原因
- 水分不足
水分が足りないと便が硬くなり、便秘になりやすくなります。 特に高齢者や普段あまり水分を摂らない方は要注意。 - 運動不足
腹筋が弱ると腸の動きが鈍くなり、便が腸内に長く留まりやすくなります。 - 偏った食生活
- 加工食品の摂りすぎ(マーガリン・人工甘味料・保存料)
- 高脂肪・高糖分・高タンパクの食事
- 野菜不足による食物繊維・ミネラル不足
- アルコールの過剰摂取
- ストレス
- 自律神経が乱れると腸の動きが過剰になったり、逆に低下したりする
- 腸内の善玉菌が減少し、悪玉菌が増える
- 過敏性腸症候群(IBS)や潰瘍性大腸炎、クローン病などのリスクが高まる
3. ウンチを改善する方法
- 適切な水分補給
目安:体重×30mL の水分を摂取 - 運動習慣をつける
- 座ったまま、または寝転がって腸をひねるストレッチ
- おへそを覗く腹筋運動
- お腹を優しくマッサージ
- バランスの良い食事
- タンパク質(肉・魚・卵・豆腐・納豆)
- 野菜はタンパク質の3倍を目安に!(キムチ・ぬか漬け・みそ汁がおすすめ)
- ごはんは食べられる量を適度に
- ストレス対策
- ラジオ体操や趣味を楽しむ
- 何でも話せる環境を作る
ウンチの状態をチェックすることで、体の健康サインを見逃さないようにしましょう!毎日の小さな変化を意識することで、腸から元気な体を作っていきましょう!
腸の状態は波動セラピーでもチェック可能ですし、最近では、便フローラを検査するキットもあるそうですよ!
腸内細菌の状態は、子宮内フローラにも強く関係しています。
妊活中はもちろん、妊娠中も腸内細菌叢を整えておくことは、とても大切なことです!
もし、お悩みがありましたら、一人で悩まずご連絡くださいね!